昨日、オフィス19Fで大きな揺れを感じた。その後の自分の動きについて検証をする。
14:50前: 大きな揺れ
周りのビルがうねり、屋上で作業している人を心配するなどの挙動。仕事を続けるものはほとんどいない。
15:10頃までは
Twitter/ワンセグ/その他ネット
で、ほぼリアルタイムに情報を得ることはできた。
#日本外にもインフラがあるインターネットサイト、及び「接続」という概念がないテレビジョンは安定していた。ただし、自分周辺が壊滅すればインターネットへの接続は不可能であるし、テレビも物理的に近い可能性がある送信側が壊滅すればコンテンツが消滅することに注意が必要。
#携帯電話は全く通じず、交換機のアーキテクチャには頼ってはいけないことを再認識した。メールは単にキューイングなので、大きな遅延はあるがインフラが壊滅していなければ送受信は可能である。
#会社のメールも安定していた。サーバはUSにあり、遅延もほとんどない。
自分の周辺の安全は暗黙的に確認できていて、どのような地震かがわかってきたのが15時台。
相当な広域に及ぶ地震であり、交通の復旧ができないとのこと。16:00から顧客先で予定されていた打ち合わせのキャンセルをメールで連絡してもらった。さらに、自分のチームの安否確認をしないと確証が取れないと判断した。
遠くにいるメンバの安否確認メールを送っているのは15:57。今見るととても遅いようにも見える。セコムの安否確認システムが作動しているとは思えなかったので、自分でやる必要があった。
#ちなみに、セコムの安否確認メールは携帯メールでの受信で登録しているが、受信できたのは18時過ぎ。携帯メールの遅延はひどかったので仕方がないところか。
安否確認メールの反応は、10分以内に2名を除きすべて反応があり、1名はTwitterで反応、残る1名も30分以内に反応があった。「何らかの手段での早めの帰宅、もしくは帰宅しないなど、家族などの都合もあるだろうから、合理的、かつ安全優先での判断を任せる」旨のメールを出した。
自分のチームの安全の確認が取れたことを上位マネジメントに報告し、面倒を見なければならない物理的なリソースもなく、対応が必要なトラブルを抱えてもいないので、あとは、自分がどうするか。この時点で16:40くらい。
妻は保育士であり、悲観的に考えると子どもの引取りが遅くなり、帰ることができないこともあろう。ただ、自転車通勤なので仕事の問題が解決できれば帰宅は可能。ただ、自分が帰らないと一人になるので、余震等考えると可能であれば帰宅すべき。
帰宅について電車は無理。今日いっぱいは動いたとしても帰宅ルートは大体把握していて、10km程度。歩けない距離ではない。あと、途中自転車が売っていれば買うということにして帰宅開始。膝が完治していないのがリスク。
まずは19Fから地上までは階段で。念のためATMで現金を入手しておいて、青山通りに出ると、既に徒歩帰宅の人がたくさん。
青山通りは人が多すぎるので、原宿=>渋谷経由だと人に揉まれると判断し、千駄ヶ谷方面から新宿に向かうことに。
途中、高級自転車屋(底値68,000)、自転車の売っていない修理しかしない自転車屋があったが、まあ仕方がない。途中で青山のオリンピックで買えたのでは、と高級自転車屋の店員さんに言われた。
千駄ヶ谷から代々木へ抜けたところで、立ち喰いそばを食べて栄養補給し、カロリーメイトを買い、「東京駅からここまでよく歩いたなー」と話す夫婦が。「それはよく歩きましたねー」と話しかけて談笑したところ、74歳の仲が良さそうな夫婦で、新宿の高層マンションに帰るところだという。「テレビが薄いので心配だわ〜」元気なお金持ちか。家に電話をしても通じない、テレビ見ていないので詳しい状況がよくわからないとのことなので、状況と交換機アーキテクチャは災害には合わないことを説明したりして、新宿南口近辺で別れる。
新宿西口を通ったのは失敗。もっと西の道路を使うべきだった。電車が止まって路頭に迷っている人が割と多かった。警察が「待っていてもしばらくは復旧しないので歩いて帰るかどこかに向かってください」とスピーカで呼びかけていた。中野坂上に抜け、北上して早稲田通りに入ったところで一安心。
両親が心配しており、メールは遅延がひどいのでTwitterのダイレクトメッセージで弟とやりとりして両親はTLを見るという構図。これで大分安心感を与えられたと思う。
iPhoneの電池は残り4kmくらいのところで切れ、一応会社携帯からもTwitterは使えるものの、ひたすら歩く。足がパンパンなので止まり過ぎると動き出せなくなると思い、歩く歩く。
で、帰宅したのは20:30。3時間半から4時間程度。
ちょうど少し前に妻が帰りついており、無事を喜び合う。家は3階にあり、かなり揺れた模様で、本、ワイングラス、ガラス瓶、プリンタなどが床に落ちて割れたりしていた。1時間くらい片付けて、双方の両親と連絡したりしていた。妻の実家は停電と断水が遅れてきたということで、確かにこちらも停電はあり得ると思い、ごはんを炊いたり。その後は予定のキャンセルなど。
検証のポイントとしては、以下だと思っている。
・安否確認の手法
・帰宅すべきかどうかの判断。その手法
安否確認の手法は、どの連絡手段が用いることができるか、自分周辺、相手周辺、連絡手段のインフラの3つを踏まえなければならない。自分周辺が大丈夫でも、残り2つのどちらかがNGであれば無理。インターネット上のサービスが強いのは、連絡手段のインフラに国外を使え、接続のための条件が厳しくないためであろう。電話は交換機容量の問題があるから、最初から選択肢に加えるべきではない。ソフトバンクのメールはかなりスループットに難があった。緊急用の掲示板は、普段使っているわけではないので、インターネットもダメな場合に使用するという優先度になるのだろう。
帰宅の判断については、家族の状況と距離に大きく左右される。例えば、小さな子どもを保育園に預けていて、配偶者が自分よりも帰宅困難な状況であることがわかれば、それは多少のリスクがあっても帰宅する必要があるかも知れない。シングルであれば会社に留まるべきかもしれない。色々な状況がある。そもそも10-15kmを越えてくると、徒歩ではかなり大変であると思う。体力とか、体調とか途中のルートの危険度など、総合的に判断するしかないと思う。一律に帰れ!とか留まれ!というものでもないであろう。ただ、例えば東京中心部まで津波が来たり、周辺で火災とかであればそもそも安全を確保するために留まるのは当然であろうが。
明日の本番はいったん中止。出直せる時期もいつか来るであろう。
10:04:49 - 日常