日本の三大魚醤。
第1に、しょっつる。
昔は高価であった醤油の代用品として、男鹿半島の猟師の家でハタハタを主体とした小魚を樽に放り込み、塩漬けにしたものの汁に火を通して作ったもの。秋田県名産。
第2に、いしる。または、いしり。
能登半島名産。以下、プロ用いしる原液より転載。
==========
名前についての質問が多く寄せられています。ちょっと寄り道して、名前の由来について記してみます。
いしるは「魚汁」と書きます。
地名で「糸魚川・いといがわ」=魚と書いて「い」と読みますよね?
だから、「魚汁」=「いしる」 。
いしるは、時々・あるいは場所によっては「よしる」と呼ばれることもあります。
魚の名前で「糸魚・いとよ」=魚と書いて「よ」と読みますようね?
だから、「魚汁」=「よしる」
能登半島の外浦と呼ばれる地域(門前町や輪島市)では、いしると言うと、「いわしいしる=鰯だけを原料につくった魚醤」のことを指します。この地域では、イカ魚醤は、歴史的には使われていませんでした。
ところが、七尾湾・富山県氷見市に面する内浦地域(小木港・宇出津町・三波地区)では、いしると言うと、「イカいしる=烏賊だけを原料につくった魚醤」のことを指します。この地域では、イワシ魚醤は、ほとんでつくられていませんでした。
どちらの地域でも、共通して「いしる=魚汁」と呼んでいます。
客観的に見れば、全国的にも、魚醤・いしるの方が認知はされているように思います。
でもそれでは、お客様には、判りにくいから、最近の業界では、便宜上、烏賊をつかった魚醤は、「いしり」「よしり」と呼ぶように、しようとしています。
(能登の味のある古老がしゃべる言葉では、「る」がちょっと訛ると「り」になります。 )
「り」が付くと、いかいしり=いか魚醤と言う風に区別するようになってきました。
==============
第3に、「いかなご醤油」
1950年代で一度廃れてしまった香川県名産の魚醤。
1994-1999年にかけて、現在90代の西村静雄翁が復活させたらしい。日本料理屋「菊水」が復活させたという情報もあり。どちらにせよ、讃岐うどんブームに乗っかって復活したようです。つまり、いかなご醤油を知らなくて当然。古くて新しい調味料なのです。
勉強になります。ナンプラーやニョクマムを食しても、しょっつるは食したことのない東京人。反省です。
23:49:19 - 日常